全てはその定めの下に・・・


『 我々は理と共にあるもの
理が崩れ、消滅したとき我々もまた、消えるが定め・・・』
『なぜですか?』
『我々は理の影・・・影はその対象が存在しなければ、存在しない
それ、世の理なれば・・・』
『もし消滅しなければ?』
『否・・・ありえない・・・あるとすればあるいは・・・』

 理は歪み・・・直しようもなく崩壊していく・・・
 そして、していった・・・
 理人は、すべて死に絶えた・・・
 否 私は生きている
 私は理人ではないのか?では、人間か?否・・・

 ならば 私は何なのだ?

 あの続きが思い出せない・・・
 “あるいは・・・――”
 続きは・・・?

 あるいは、その者は新しき理の影・・・新しき理人

 私は・・・新しき理人たちが生まれるのを見た
そして・・・――また、再び去るのを見た・・・私は新しき理人 (かれら)とは、違うのか・・・ならば

 理(わたし)とは何なのだ?

 分かる気がした・・・否、分かった気がした・・・
理とは普遍ではない・・・どのようなものも・・・何時かは壊れる
それが普遍なのだ。矛盾するそれが答え・・・全ては変わる・・・ だが、それだけが真実(ほんとう)・・・
それが私・・・



この話、ショート・ショートで漫画描こうと思って書いたものだったんだけど、
結局、描かずにこのような形になりました(^o^;)暗い話・・・